【専門家解説】室内でも日焼け止めは必要? 朝塗るだけでは不十分、時間帯別UVケア徹底ガイド

紫外線は、肌の老化やシミ・そばかすの原因になるだけでなく、皮膚がんや免疫力の低下などの健康リスクも高める。しかし、紫外線は季節や時間帯によって強さが変わる。一日中、同じケアをしていると、肌に必要な保護ができていないかも。本記事では、紫外線の特徴と時間別UVケアの方法を、トータルビューティーサロンを運営する嶋田純子さんが徹底解説する。
 紫外線は、波長によってUVAとUVBに分けられます。UVAは肌の奥深くまで届き、コラーゲンやエラスチンを破壊してシワやたるみを引き起こす。UVBは肌の表面に作用し、日焼けやシミ・そばかすを作る。

UVAとUVBは、季節や時間帯によって強さが異なる。一般的には、春から夏にかけて紫外線が強くなり、午前10時から午後2時までがピーク。しかし、それ以外の時間帯や季節でも紫外線は降り注いでいる。特にUVAは一年中ほぼ同じ強さであり、曇りや雨の日でも透過する。そのため、朝から夜までUVケアが必要なのだ。

朝から夜までUVケアをするためには、時間帯に合わせてUVケア商品を選んだり、塗り直したりすることが大切だ。以下、それぞれの時間帯のUVケア方法を紹介する。

・起床時
起床時は、洗顔後に化粧水や乳液などの基礎化粧品をつける前に、日焼け止めを塗る。日焼け止めは肌と直接接することで効果が高まるからだ。また、顔だけでなく首や耳たぶなども忘れずに塗る。

・出勤前
出勤前は、日焼け止めを塗った後にメイクをする。メイク用品にもSPFやPAの表示があるものがあるが、これらは日焼け止めの補助的な役割しか果たせない。そのため、メイク用品だけでは不十分だ。また、出勤前には帽子やサングラスなどの日よけグッズも活用しよう。

・昼休み
昼休みは、紫外線が最も強い時間帯。外出する場合は、日焼け止めを塗り直そう。塗り直す際は、ティッシュやクレンジングシートで汗や皮脂を拭き取ってから、日焼け止めを塗る。メイクの上からでも塗れるスプレーやパウダーなどの日焼け止めも便利。また、日傘や長袖などで肌をカバーしよう。

・帰宅後
帰宅後は、日焼け止めをしっかり落とすことも紫外線対策の一環。日焼け止めは水に強いものが多いので、洗顔だけでは落ちにくい。そのため、クレンジングオイルやミルクなどのクレンジング剤を使って、日焼け止めを丁寧に落とす。また、紫外線によるダメージを修復するために、美白化粧品や保湿化粧品を使って肌をケアしよう。

・就寝前
就寝前は、肌のターンオーバーが活発になる時間帯。そのため、肌の再生を促すために、美容液やクリームなどの集中ケア用品を使って肌に栄養を与えよう。また、睡眠不足は肌の老化や免疫力の低下につながるため、十分な睡眠時間を確保しよう。

室内にいるからといって油断大敵だ。先述のように、室内でも一年中、紫外線は届いているのだ。また、パソコンやスマホなどのデジタル機器からもブルーライトと呼ばれる有害な光が発せられる。ブルーライトは肌の酸化ストレスを引き起こし、シミやくすみの原因になる。そのため、室内でのUVケアも必要だ。

UVケアは一日一回では不十分だ。紫外線は常に変化しながら、朝から夜まで降り注いでいる。その変化に合わせて、肌に必要な保護を与えることが大切だ。こまめなケアは面倒に感じるかもしれないが、肌の未来のために投資することだと考えよう。朝から夜まで徹底した紫外線対策で、美しく健康な肌を守ろう。

専門家・嶋田純子さんのコメント
朝たっぷり日焼け止めを塗ったからといって安心はできません。汗や水、皮脂、タオルやハンカチによる摩擦で効果は少しずつ落ちていってしまいます。こまめに塗りなおし、効果を持続させましょう。

株式会社PLAS Wam 代表取締役 兼 ヘアー&トータルビューティーサロン「Wam: hair &total beauty」オーナースタイリスト・嶋田純子

監修者 株式会社PLAS Wam 代表取締役 兼 ヘアー&トータルビューティーサロン「Wam: hair &total beauty」オーナースタイリスト・嶋田純子

美容師になってからの重度の手荒れと、幼少期からの重度のアトピー性皮膚炎に苦しんできた経験から、同じように肌の弱い方が安心して使えるよう、自身が良いと実感した馬油を主成分とした敏感肌専用スキンケア商品を開発、販売している。

元記事⇒エルザ

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